寸劇(〜コウノトリは置いていく〜)







 最初に見つけたのは、松平瞳子。学園祭も間近の放課後、ふと思い立って通りがかった二年松組の教室には誰の姿もなくて、かすかに落胆しながら引き返そうとした教壇の脇で、小さな女の子がぺたりと座って、独りで笑って、遊んでいる。デニム地のスカートから飛び出した足にはおもちゃみたいな靴を履いているけれど、実際立って歩いて使っているものなのかどうか、そのくらいの年齢に見えた。幼稚舎にも早い子がどうして、と考える間もなく、気づいたその子が両手をあげてせがんだから、瞳子はあわてて駆け寄って、どこを掴んでいいものやら迷いながら、ふにゃふにゃした体を抱き上げる。それでも、胸元に落ち着いて、やんわりとその子のうかべたひまわりのような笑みに、体から伝わる体温の高さに、瞳子は感動に近い思いで、しばし我を忘れた。
 うすく茶色がかった髪の下で、くるくるとよく動く瞳と、その動きにつれ変わる表情の豊かさは、どこか、この教室に瞳子が探しに来た上級生の姿を連想させた。
「ゆみさま」
「うぃ?」
 たわむれにその名を呼んでみる。それだけで、心地よさげに目を細めた子供の表情に、さらに気をよくして、もう一度。
「ゆみちゃん」
「えう!」
「ゆみ」
「・・・さまの席は、そこじゃありませんわよ」
「!!?」
 電光の速さで振り返った瞳子に、窓際の席から、背の高いシルエットが立ち上がった。
「細川可南子!・・・さん、いつの間に・・・」
「祐巳さまの席は、ここですからね」
 得意げに言って、椅子を丁寧にしまい、瞳子に近づいてきた可南子が、めずらしくはっきりと驚きの表情を浮かべた。
「瞳子さんこそ、いつの間に・・・」
 鼻先に突きつけられた指先を、女の子は旗先のトンボのように見つめている。可南子の言ったことを、やや時間を置いて理解した瞳子の顔が、かっと赤くなる。
「なななにを仰るの!そんなわけないじゃありませんか!」
「冗談にきまってるでしょう。何を昂奮しているのよ」
 腹立たしくもすみやかに能面に戻った可南子が、「何処の子?」と聞く。
「さあ。存じませんわ」
「全然祐巳さまには似てないじゃないの」
(全部聞かれてましたのね)
 内心歯噛みしたものの、顔に出すのも口惜しい。にらみつけた瞳子の目もどこ吹く風に、そろりと子供に伸ばしてきた可南子の手から、せめてもの仕返しと、瞳子は身をひねって距離をとる。
 思いつきの意地悪だったけれど、瞳子を見おろす可南子の目が、少し引き絞られたのを、瞳子は見逃さなかった。
「なんです。触りたいんですの?」
「・・別に。子供はキライですから」
 自分の長い髪の先をくるくるといじりながら、可南子はちらと瞳子の目を見た。
「別によろしいのに。ほら」
 身を乗り出した瞳子の胸元に、おそるおそる伸びてきた可南子の指が、女の子の頬に触れる寸前、またも瞳子はくるりと背をむけた。
「あん、瞳子さん」
 背中で可南子の悔しげな声がする。日頃愛想のない彼女にして、はっきりと感情の出たさまに、瞳子はちょっと驚きつつ、愉快だった。
「触らせませーん」
「ちょっとくらいいいじゃないの」
「この子は私が見つけたんですから」
「独り占めはよくありませんわよ」
「なんと言われても駄目ですわ」
「子供の好奇心を阻害してはいけませんわ!」
「別にあなたに好奇心を持ってるようには見えませんけれど」
「親のエゴ反対!」
「誰が親ですかっ!」
「ゆみさまっ!」
「似てないって言ったじゃないの!」
 うう〜とにらみ合った二人の間で、不意に子供が泣き出した。
「あっ」
 二人そろってたじろぐ。それはものすごい泣き声で、子供の世話などしたこともない女子高生二人が、パニック寸前になるには充分な迫力だった。
「と、とにかく」考えのまとまらないまま、悲鳴のように瞳子は叫んだ。「薔薇の館へ。誰か探しに来るといけないから、可南子さん、ここの黒板にその旨書いておいてくださらない」
「え、ええ、わかったわ」
 瞳子同様にあわてていたらしく、珍しく素直に了承した可南子を置いて、瞳子は廊下へ飛び出した。
 まばらに行過ぎる生徒たちの、好奇な視線を気にしつつ、泣き続ける女の子の背をさすりさすり、走る。 



「――で、連れてきちゃったわけ」
 ばっさりした黒髪をかきあげながら乃梨子が言った。
 薔薇の館の二階。まだ泣き止まない女の子をなだめつつ、切れ切れに話した瞳子の説明を聞き終えた乃梨子は、あきれたような目で瞳子を上から下まで眺めたものである。
「そうは言っても。しょうがないじゃありませんの」
「まずは職員室に連れてけばよかったじゃない」
 乃梨子がそう言って立ち上がったとき、ビスケット扉が開いて、可南子が入ってきて、部屋の中を見回す。まずいことには、薔薇の館にはまだ乃梨子しか来ていなかった。つまり、一年生三人がそろったわけで、二年三年の上級生だったとて、幼な子をいきなり突きつけられて困らないわけはないのだが。
 けれども、瞳子の眼前の人物に動揺は見られない。
「乃梨子さんたら、慌てませんの。こんなに泣いてるのに」
「だって、子供は泣くものじゃない。世話とかしたことないの?」
 そろって首を振った瞳子と可南子に、「これだからお嬢様は」と乃梨子が手を差し出した。
 瞳子から受け取った女の子を片手で抱きながら、もう一方の手で、あちこち撫でてまわす。
 いったい何を、と目を瞠っていた瞳子と可南子の前で、乃梨子は「うーん」と首をかしげた。
「別におもらしとかしてないし、よっぽどビックリしたか、お腹空いてるかじゃないの」
 そうっとテーブルに女の子を座らせて、離れた椅子に立てかけた自分の鞄を開けて、なにやら探しはじめた乃梨子の背に、可南子が声をかける。
「何してるんですの」
「おもちゃ代わりになりそうなもの、なかったかなーって・・・」
 戻ってきた乃梨子の手には、手乗りサイズの人形のようなものが握られている。
 近寄って見なくてもはっきりわかるほど、剣呑な彫りの深い表情。
「じゃーん。『金剛力士・憤怒の像』」
「だ、駄目ですわそんなの!」
 瞳子と可南子の声がそろう。
「えー?そうかなあ」
「なんでそんなもの、持ってるんですのよ」
「これ?お菓子のおまけについてるんだよ。300円くらいなのに、よく出来てるよね」
 瞳子に答えて、乃梨子が力士像を近づけていくと、女の子は息をとめたように泣き止み、またすぐに大きな泣き声をあげた。
「あれれ。やっぱり泣く子には勝てないのか。これお釈迦さまじゃないけど」
「おびえてるだけじゃないんですの」
 可南子にそう言われて、しげしげと力士像を眺めたのち、女の子からそっと離してそれを置いた乃梨子が、その前に肘をついて、そっと手をあわせる。
「なむ・・・」
「おやめなさいったら!」
 床を踏みしめた瞳子の剣幕に、さらにひどく泣き出した女の子の前で、乃梨子は苦笑いをした。
「あはは、ごめんごめん、冗談」
「もうっ、乃梨子さんに祐巳さまは任せておけませんわ!」
 叫んで伸ばした可南子の手の甲を、間髪いれず瞳子が平手ではたく。
「あうっ・・・瞳子さんたら」
 涙目の可南子に、乃梨子が怪訝な顔をむけた。
「・・・祐巳さま?この子が?そう呼んでるの?」
「ええ。可南子さんったらもう」
 最初に呼んだのは自分だということは棚にあげ、瞳子は乃梨子に向かって頷いてみせた。乃梨子が眉をひそめて可南子を見る。
「・・・可南子さんてさ。ひょっとして、お気に入りの持ち物とかみんな『祐巳さま』って呼んでるんじゃないの?自転車とか、ぬいぐるみとかさ」
「あと、歯ブラシ・・・って、なんでもありません何を言わせるんですのっ」
「あ、そう・・・」
 真っ赤な顔で両手を振る可南子にため息を返して、泣きつづける子供を乃梨子が抱き上げたとき、ドアが開いた。
「いったいどうしたの?何か、泣き声みたいなのが聞こえていたけれど・・・」
「あ」
 ぱっ、と乃梨子の表情が明るくなる。ドアを閉じかけた志摩子は、子供を抱いた乃梨子に目をとめて、その場に立ち止まった。
「お姉さま、いいところに、実は」
 上級生の登場に、一年生三人が等しくホッとして、乃梨子が説明をしかけたところで、急に志摩子が口元を押さえた。
「ど、どうしたの、志摩子さん!?」
 ぽたぽた。ぽたぽた。
 動揺した乃梨子の問いにも答えず立ちつくした志摩子の、驚いたように見開いた瞳から、涙がさらに数滴こぼれて、頬から手の甲へとつたっていく。



「ごめんなさいね。子供を抱いた乃梨子が、以前に見た宗教画みたいにね。とても神々しく見えたものだから・・・」
 すぐに落ち着いた志摩子が、涙の理由を説明する。なんとも答えようもなくて顔を見合わせた一年生三人だったが、とりあえずそれまでの経緯を志摩子に説明する。
「あら。それじゃきっとご両親が心配なさっているわね。どういう理由で高等部の校舎にいたのかわからないけれど、職員室につれていかないと」
 そう言いながら志摩子が抱き上げると、すでに泣きやんでいた女の子は、瞳をうすくしぼってかすかに身じろぎした。
「あ、嫌みたいね」
 間近にいた瞳子の腕の中に移されると、女の子は一瞬びっくりしたように瞳子の顔をまじまじと見てから、「なーな」と呟いて、にっこり笑った。
「瞳子、すごいじゃない」
「瞳子ちゃんがいいみたいね」
「・・・い、いえ、さっきまでは泣きっぱなしだったんですのよ」
 乃梨子と志摩子に相次いで持ち上げられ、きまりわるく顔を赤くした瞳子だったけれど、なんとなく思いついて腕を上下に揺すりながら、窓際へ歩いていくと、もう女の子はうつむいて小さな寝息をたてていた。
「あら」
「瞳子、やっぱりすごいじゃない」
「しっ。乃梨子、静かにして。・・・じゃあ瞳子ちゃんはそのままで、誰か職員室に行ってもらおうかしら」
「じゃあ」
 志摩子の言葉に私が、と可南子が向かったドアが向こうから開いて、令と由乃、ちょっと遅れて祥子が言葉を交わしながら入ってくるのを、
「しぃ〜っ」
 口に人差し指を立てた三人が出迎えた。先頭にいた令が、目を白黒させる。
「え?何、どうしたの?」
 


数分後。
 瞳子に抱かれて寝息をたてる女の子を前にして、校内で唯一無二のミスター・リリアンの異名をとる令の顔はゆるみきっていた。
「ああ。可愛いなあ〜。ぎゅって抱きしめてみたいよ」
「令ったら」
 横に座る祥子があきれたような目で見るのに、気をとめる様子もない。
「やっぱりこのくらいの年頃が一番可愛いよね、こう、お人形さんみたいでさ」
 反対側に座っていた由乃が頬を膨らませてにらみつけたのを、無害な笑みで見返した令が言う。
「でも由乃の方が可愛いよ」



更に数分後。
「由乃がこのくらいのときはさ。寝つきの悪い子でね。毎晩毎晩、枕元でお話してあげないと眠ってくれなくてね・・・」
 黄薔薇さまの弁舌はますます勢いを増している。下を向いた由乃の顔は真っ赤で、誰の目にも大声で姉を制止したい様子は明らかだったけれども、眠る子供の前で、さすがに自制しているらしかった。
 それ以上に、その場にいる全員が知りたかったことは、どうして令がそんなことまで知っているのか、ということ。
「そのくせ夜中に決まって目を覚ますのよ。そのたんびに着替えさせてあげないと機嫌悪くってね、もう・・・」
「も、もうやめてよ令ちゃん、恥ずかしい」
 さすがにこらえかねた由乃がテーブルに両手を置いて立ち上がり、ようやく令は微笑みつつ沈黙した。所在ない由乃がお茶を入れに流しに歩き、乃梨子もそれにつづく。
 令の饒舌の間こめかみに手をあてて黙っていた祥子が、ほっ、と小さくため息をついて天井を仰いだ。
「にしても困ったわね。これじゃあ今日は仕事にならないわ」
 祥子の言葉に、「そうだったわ」と立ち上がった志摩子がドアに向かうのに、可南子もつづいて席を立つ。
「まあね。でもこんなこと滅多にないし」
 いまだ口の端に笑いを残した令を、祥子がきっと見据えた。
「滅多にあってたまるもんですか」
「何?祥子、子供嫌いなの?」
「別に・・・・」
「ああ、苦手なのね、子供に接するのが」
「そんなことないわ」
「へえ。それじゃあさ」
 瞳子に目配せしてそっと女の子を受け取った令が、にこにこしながら祥子に「はい」と差し出す。身を起こした祥子が怪訝な顔で令を見た。
「なによ」
「抱いてみたら」
「嫌よ、なんで私が・・・」
「起きたらどうしようとか、泣いたらどうしようとか、考えてない?」
「あなたこそ。私の困る顔が見たいだけでしょう。・・・いいわ、はい」
 ぎこちなく受け取った祥子の腕の中で、女の子は目を閉じたままかすかに眉根をよせ、祥子の二の腕あたりに頬を落ち着けた。
 流しのところの乃梨子と由乃も、部屋を出ようとした志摩子と可南子も動きを止めて興味深げに見ている。頬杖をついた令が「どう?」と祥子に訊ねた。
「どうって・・・。普通よ」
「暖かいでしょ」 
 令の言葉に、厳しい顔をしたままの祥子がうつむいて女の子を見た。
「当たり前じゃないの」
「可愛いでしょ」
「・・・そうね」
「祐巳ちゃんより?」
「祐巳の方が可愛いわ」
 すらすらと答えた祥子が、ばっ!と顔をあげた。その頬は赤い。
「令!引っ掛けたわねっ!」
 大声を出して祥子が机を叩いた瞬間、女の子の目がぱちっと開いた。
「あ」
 祥子を除く6人が一斉に口をあけた途端、
 びぃぃぃぃぃぃ・・・。
 それこそ火のついたように、女の子が泣き出した。慌てた祥子が両手で強めに抱きしめてしまい、更に泣き声がエスカレートする。
「あ、ああっ、ちょっと」
 思わず立ち上がった祥子が右に行ったり左に行ったりするのを、令が苦笑いしながら見上げる。
「泣いちゃったねえ」
「れ、令!責任をとって静かにさせなさいっ!」
「なんか不穏な言い方ね、それ」
 両手をひろげて他のメンバーを廊下に押し出しつつ、令はにっこりと振り返って祥子に言った。
「私ら先生呼んでくるから、祥子、あなたそれまでにその子をおとなしくさせておいて」
「待ちなさい、ちょっと・・・」
 片手を差し伸べた祥子の目前でドアは閉じられ、やがて、館の外へ出た面々が心配げにあるいは苦笑まじりに見上げる中、二階からひっきりなしに聞こえてくる子供の泣き声とともに、祥子の声が響き渡った。
「ゆ〜〜〜みぃ〜〜〜〜・・・」



 直後にやってきた祐巳と一緒に、一旦皆館にもどり、祥子の様子を見ての祐巳の百面相ぶりに、ようやく女の子の機嫌もおさまったから、それではと職員室に向かおうとしたところ、物々しい顔つきの教師の一団が薔薇の館を取り囲んでいて、全員驚いて顔を見合わせる。
 窓際に集まった全員の中で、瞳子の横にいた可南子が「あ」と言う。
 教師の一人がメガホンを取り出して、遠慮がちに声をあげる。
『こ、子供はそこにいるのか?』
「あ」
 再度の可南子の呟きに、瞳子は思い至った。
「可南子さん、いったい教室の黒板に何て書いてきたんですのっ!?」
 ・・・・翌日、一番早く教室にやってきた二年松組の日直の生徒は、黒板に残されていた文句にしばし顔を引きつらせて見入っていた。
『子供は預かっている。返してほしければ、薔薇の館まで来るように』



                  ***



「と・・・こ」
 お母さんの腕に戻る前に、女の子は瞳子を見て一度だけそう呼んだ。
 高等部の渥美先生の娘さんという話だった。たまたま用事があって、学校まで先生を迎えに来た奥さんが、渥美先生に預けてお手洗いにいった間に、何か手違いがあって先生も目を離してしまったらしい。そのわずかな間の大冒険であったのだ。
 何度も頭をさげて遠ざかっていくお母さんの肩を、しっかりと握った女の子の、ほんのり赤みがかった指の先が、すでに薄暗くなった中庭の向こうに残像のように残るのを、形容しがたい胸のつかえを感じながら、瞳子は見送った。
 実際、よくわからない気分だった。はるか昔にひどく惜しみながら手放した何かと、ひとときめぐりあったような、そんな夢を見たあとのような、やりきれなさの滲む甘やかな空気だった。まだまだ子供だと思っていた自分でも、数え切れない時間を過去に押し流していたことに、生まれてはじめて、瞳子は気づいた。
「いっちゃった?」
 薔薇の館の入り口で、ドアをあけて瞳子をむかえた祐巳のささやいた言葉に、不覚にも瞳子は、涙を落としそうになる。



 日も落ちて、あらかた仕事も片付き、乃梨子と志摩子は他の一年生ともども先に薔薇の館を出た。
 校舎の入り口で瞳子と可南子と別れ、肩を並べて並木道を歩く。
 マリア像の見えてきたあたりで、志摩子がぽつりと言った。
「でも、可愛かったわね。あの子」
「え?ええ・・・」
 赤みの残る空を見上げていて、一瞬聞きそびれた乃梨子が、あわてたように返事をするのに、「ふふふ」と志摩子が笑った。
「なに、志摩子さん」
「乃梨子ったら」
 微笑んだままマリア像に手をあわせる志摩子の横顔を、じれったい気持ちで乃梨子は見つめていた。
 いつもより長く感じたお祈りのあと、顔を上げた志摩子が、ますます嬉しそうに上目づかいで見るのに、乃梨子は混乱して、どきどきする。
「ええと、だからどうしたの、志摩子さん」
 それでもまだ返事を引き伸ばした志摩子が、銀杏並木にさしかかってようやく、乃梨子の肩にかすめるように指を触れて、目を合わせた。
「でも、乃梨子の方が可愛いわよ」






<了>                           

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